夕陽に照らされる、そうちゃんの横顔。


放課後の教室は、とても静かで…そうちゃんしか居なかった。



忘れ物を取りに来ただけなのに…。

忘れ物を取って、早く教室を出れば良かったのに…。



どうして…あたしの足は動かなかったのだろう。



そうちゃんの、悲しそうな横顔が…今も、頭に焼き付いて…離れない。


何が…。

そんな顔をさせるの?



やっぱり、あたしのせいなの?


あたしが、そうちゃんにヒドイことを言ったから…。

そうちゃんの心には、消えない傷ができたのかもしれない。