桜が咲く頃に…。



だけど…。


所詮、幼馴染としか言えない関係だから。



恋人ってわけじゃないし…。


あたしが、そうちゃんのこと好きでも…そうちゃんは、あたしのこと好きじゃないことくらい…分かっていた。


あたしは、そうちゃんに恋をした瞬間から…失恋をしているんだって…。



そう、思い込んでいた。



そうちゃんの中から、これから…だんだんと、“あたし”の存在が消えていくんだって…。


そしたら、幼馴染でもない…。


ただの…他人になってしまうんだ。




そしたら……。




あたしも…そうちゃんのことを…忘れないといけないのかな…って。



思ってたんだ。