桜が咲く頃に…。



あたしは、空を見上げた。



真っ青な大空に向かって…大きくそびえ立つ、ソメイヨシノの桜の木。



青空は、目に染みるほど…綺麗な色で…。



まるで…そうちゃんのようだった。




優しくて、大きくて…。

でも凄く堂々としていて…。


優しくて、意地っ張りな…そうちゃんのようだった。



「…そうちゃんッ…」



愛おしいキミの名を呼んでみたの。


今にも消えそうな声で…溢れ出そうな涙を堪えて…。



空に向かって…呼んでみたの…。




キミに会いたくて…。

キミの声が聞きたくて…。

キミの笑顔が見たくて…。