ポタッ。ポタッ。
本を持つ手が震える。
涙がポタポタと本の上に零れ落ちて…。
そうちゃんの字が滲む。
「…ッ…うぅ…そ、うちゃ…」
ミミズのようなひょろひょろな字。
でも…そうちゃんが一生懸命に書いてくれた文字。
強く生きろ!の所が、滲んで濡れていた。
きっと…堪えてたものが溢れて出してしまったんだね…。
生きたくて、生きたくて…。
でも…自分が長くないことは…この時から分かっていたから…。
どうすればいいのか分からなかったんだよね…。
そうちゃん。
この手紙を書いてる時…。
どんな気持ちでしたか?
きっと…。
言葉に出来ないほど…。
辛かったよね?


