そんな私でも、死のうと思ったことはありません。

きっとこれからもないと思います。

それは、「いじめのひどさ」とか「死への恐怖」ではありません。

もちろん死ぬことは嫌です。

怖さもあります。

でも、違います。

なぜなら、私には私を大切に想ってくれる家族がいるからです。

中高6年間、吹奏楽部に所属していた私には、仲間もできました。

そして、毎日一緒に笑い合える友達がいます。


私は出産予定日より少し早く、飲み込む力がない状態で生まれてきました。

生まれてすぐに、出産で疲れている母と一緒に救急車で少し離れた場所にある周産期センターに運ばれたそうです。

母は毎日、私のために母乳を届けてくれました。

本当は「毎日来なくても大丈夫ですから、ゆっくり休んでください」と言われていたそうです。

そんな母のおかげで、私は元気に育つことができました。

普段口には出せませんが、本当に心から感謝しています。


あなたのお父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃん、お兄ちゃん、お姉ちゃん、妹、弟も、あなたのことが大切で大切で仕方がないはずです。

人の命は、この世に生を受けた瞬間から、すでに自分1人の物ではありません。

おじいちゃんとおばあちゃんがお父さんとお母さんを生み、大切に大切に育ててくれて、2人は出会いました。

出会った2人は兄と私を生み、大切に大切に育ててくれました。

誰1人として、必要のない命などありません。

お願いです。

どうか、自ら命を絶たないでください。

どうか、人の命を奪わないでください。