そして冬、私にとって最大かつ最後の事件が起こりました。
その日も帰ろうとしたらローファーが違う子の所に入れられていました。
私はそれに関しては特に気にもせず、駐輪場に行きました。
自分の自転車の所に行くと、ヘルメットがありませんでした。
ふと、隣の自転車を見ました。
その自転車のかごには、ヘルメットが2つ入っていました。
私はそのうちの1つが私のであることを確認しました。
「落ちたのを誰かが拾ったんだろう」と思うことにして、いつものように学校を出て自転車をこごうとしました。
でも、こげるにはこげるのですが、違和感を感じました。
お尻で感じる振動が、明らかにいつもと違います。
私は不審に思ってタイヤを触りました。
ぺちゃんこでした。
この時、パンクしていたのが前後のどちらかだったら「登校する時に知らない間にパンクしたのかも」と思うことができたかもしれません。
でも、前後には合計6つの穴が開けられていました。
辛かったです。
私には特に仲の悪い子はいなかったので、特にショックでした。
「もしかしたらあの子かも」と、人を疑ってしまうようにもなってしまいました。
そんな自分が一番嫌でした。


