この頃は、父が北海道に単身赴任していた結衣は寂しい思いをしていた。 今でもその記憶は強く残っている。 幼い結衣は、今まさに父親がいなくて淋しい思いをしているに違いない。 目の前にいる、子は私自身なんだから…………。 私自身だから、この子の気持ちはよく分かる。 淋しいから、私を引き留めてくれたのかな?。 本当のことを言っても、誰も信じてくれないだろう。 どうしたら、私がいるべき場所へ戻ることが出来るんだろう?。 戻りたいよ――自分がいるべき場所へ。