この頃は、父が北海道に単身赴任していた結衣は寂しい思いをしていた。
今でもその記憶は強く残っている。
幼い結衣は、今まさに父親がいなくて淋しい思いをしているに違いない。
目の前にいる、子は私自身なんだから…………。
私自身だから、この子の気持ちはよく分かる。
淋しいから、私を引き留めてくれたのかな?。
本当のことを言っても、誰も信じてくれないだろう。
どうしたら、私がいるべき場所へ戻ることが出来るんだろう?。
戻りたいよ――自分がいるべき場所へ。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…