結衣は気付くと、リビングのソファーに寝ていた。 「あっ、お姉ちゃん。目が覚めた」 「結衣ちゃん、私……何でここに」 「台所で、急に倒れたんだよ。その時にママがタイミングよく帰って来たから、ここへ運んだの」 「すいません。ご迷惑おかけして」 「気にしてないから、むしろお礼を言いたいのはこちらです。結衣を助けてくれたんですってね」 「いえ、当然です」 この事件を知っていたから未然に防げただけ。 そう、思った瞬間だった。 また、さっきの光景が目の前に映った。