今日も、いつもの様に憲次と帰宅することに……。




「なぁ、あそこの公園に寄って行かないか?」




「うん……いいよ」




結衣は憲次に誘われるまま、帰り道にある公園へ立ち寄った。



ベンチに座り、お互いに顔を少しずつ近付けて、キスをした。




結衣はまさか、このキスが憲次との最後のキスになるなんて思いもしなかった。



公園を出て、憲次と別れ道になり、結衣は一人で家へ向かって歩き始めた。