拓哉のことは結構何でも知っている。
言ってしまえば、拓哉の彼女よりも、わたしのほうが彼のことを理解していると最近まで思っていた。



でも、わからない。今になって。



拓哉のあんなにあつい顔を初めて見た。
やっぱり恋人だけにしか見せない顔もあるのかな?



そう考えている時に、心臓がきゅうっとなるのがわかる。



わたしは一体何を考えているのだろう。
病み上がりでまだ調子が出ない・・・。






とりあえず、拓哉が作ってくれたおかゆを食べる。



彼が作ってくれたおかゆは、混乱しているわたしの心を
とてもホッとさせてくれる味だった。