気まずい沈黙を破ったのは先生だった……。
「今帰りですか……?遅いですね……。あまり感心しません……」
突然、先生が私に言った言葉が注意の言葉だった。
ここは学校じゃないし、いくら先生でもそんなに言わなくてもいいと思う。
「先生だって………」
真奈と帰り道のお店に寄っていたら、時刻は午後8時近くになっていた。
「僕は大人ですから………」
「大人だからって……狡いよ………」
私を完璧に子供扱いしてる……。
…ムカつく……。
せっかく、会えたと思ってたのに……。
それに……
また敬語になってる……。
私は涙ぐみながら先生に言った。
「……子供扱いしないで!」

