忘れよう………。
私は昨日の夜、先生への想いを忘れようと決意した。
なのに………
よりによって朝から会うなんて………。
出会いたくない時に何故現れるの………?
「何か浮かない顔してるね………」
教室の机に項垂れていた私に真奈は言った。
「そうかな………?」
「誰が見てもそうだよ………」
そうか………。
そんなに私………落ち込んでいるんだ………。
まぁ………落ち込むよね………。
好きな人に彼女がいたんだもん………。
そう思うと、何だか悲しくなって涙が出そう………。
「何でも聞くから………」
「えっ………?」
すると、突然真奈が勢いよく言った。

