机に置いておいたら、きっと気づくよね………。
そう思い、そのメモ用紙を机に置いて帰ろうとした時………
―――シュ〜〜
部屋の中に風が吹いた。
そして、教科書が風でバサバサと自然に捲られる音が聞こえる。
「うわぁ!大変だ!プリントとか飛んじゃう!」
―――バンッ
私は慌てて、先生の机の後ろにある窓を閉めた。
「ふぅ………」
安心したのも束の間、閉めた窓の先にある木の下に偶然にも先生が見えた。
「あっ!さっ………」
………斎藤先生!
そう叫ぼうとした瞬間、斎藤先生の隣に女の人がいるのが私の目に映った。

