隣に住んでいるのは先生で……。




―――ザーザーッ



次の日は久しぶりの大雨だった。



外も薄暗くてジメジメとした空気のせいで朝から気分は晴れなかった。



それでも、学校に行かないといけないから、私は重い体を動かしてリビングに向かった。






「おはよう」



お母さんが私に言った。



「………おはよう」



少しだけ朝になると、お姉ちゃんから「おはよう」って言ってくれるって期待していた自分がいた。



でも、そんなお姉ちゃんはもう朝早くから家を出ていた。



こんなこと………今までなかった。



この時期から、私とお姉ちゃんはすれ違い始めた。



それでも、私はお姉ちゃんの笑顔を忘れられなかった。



またあの笑顔で私に笑ってくれるよね………?



………そうだよね、お姉ちゃん。



私はそう自分に言い聞かせ、重い足取りで今日も学校に向かった。