隣に住んでいるのは先生で……。




私には、7歳離れたお姉ちゃんがいる。



藤山恭子(ふじやまきょうこ)それが私のお姉ちゃんの名前だ。



お姉ちゃんはとっても優しくて、いつでも私を助けてくれて、とても頼りになるお姉ちゃんだった。



そんな私たちはとても仲が良くて、近所でも仲がいい姉妹で有名だったほど。



なのに………



ある日から突然お姉ちゃんは変わった。






―――7年前



「……ただいま」



小学5年生の冬。



その日も、私はいつものように学校から家に帰って来た。



「お帰りなさい」



お母さんの返事で家に帰って来たということを実感する。



「あれ………?お姉ちゃんは………?」



いつも、私より先に帰っているお姉ちゃんがその日は帰っていなかった。



いつもならもう帰っているはずなのに………。



私は放課後に習い事をしているから、お姉ちゃんより帰りは遅く、帰って来るといつもならお姉ちゃんが家にいるはずだった。



いつもなら………そこのリビングのソファーに座ってテレビを見てるはずなんだけど………。