……こんなに順調でいいのかな?
あれから1月ちょっと。
あっさりと、そしてあっという間に過ぎた時間。
気づけば、
桜の木は緑色になって、大型連休も終わってて。
新しい環境や生活にもようやく慣れてきて、
みんなが次の季節に目を向け始める…そんな時期になっていた。
俺も決して例外ではなく……
「……ねぇ、まだ?」
投げ掛けられたのは、明らかに不満気な声。
見なくてもわかる。
むーっと頬を膨らませて、睨んでるんだ、きっと。
……可愛い顔、で。
それはわかってるし、振り返ってその姿を見たいのはヤマヤマなんだけど……
「んー、もうちょっと…」
目の前の画面から目を離せない状況にいる俺は、とりあえずの生返事。
「もーっ、またぁ?
さっきから、新ちゃんそればっかりじゃんっ。」
「ん…ごめん。」
「くるみがいるのに、なんでそっちに夢中なの?つまんないよぉ…」

