月日は流れ、悠斗くんが卒業する日が来た。
あたしと悠斗くんは結局、あれ以来言葉も交わしていないし、目も合わせていない。
お互い、新しい恋人ができて、幸せなはずだった。
あたしの新しい彼氏は、あたしがボロボロだったときに告白してくれた同級生の男の子。
あたしはまだ悠斗くんが好きだからと言って断ろうと思っていたけど
「上辻がその先輩のこと好きでもいいよ。俺がちゃんと忘れさせるから。」
と言ってくれた。
だけど、少なくともあたしは幸せなんかじゃなかった。
悠斗くんの事が今でも忘れられない。
まだ好き。
悠斗くんの新しい彼女は、大学1年生の真理さん。
悠斗くんよりひとつ年上。
すごく美人だし頭も良い。
スタイルもいいし、とってもおしとやかで素敵な人。
「悠斗!」
「真理。」
「卒業おめでとう☆」
「ありがとう。」
悠斗くんは、真理さんと同じ大学に行くんだって。
あたしは、2人の姿を見ていると切なくて胸がちぎれてしまいそうで・・・。
怖くなって、一人で中庭に行った。
「はぁ・・・」
大きなため息をついた。
なんで、こんな風になっちゃったんだろう。
「・・・瑞樹。」
突然後ろから悠斗くんの声が聞こえた。
ぱっと振り向くと、そこにはあたしの大好きな悠斗くんがいた。

