冷たい彼氏






月曜日

あたしは、ほんの少しの期待を胸に、学校への道を急いだ。


土曜日みたいに、悠斗くんが優しくしてくれたら・・・。





だけど、こんなの、ただの勘違いだって気付くのは、もう少し先。




「きゃん♥悠斗可愛い~♥乙女だね~(笑)」

「か、可愛くない・・・。」

「照れてるところも可愛い~♥」

「・・・ッ///」


校門をくぐり抜けたその少し先に中庭がある。

その中庭の真ん中には花壇があって、その横に小さい椅子がいくつか並んでいる。


そこで、悠斗くんと何人かの女の子がしゃべっていた。

今日も可愛いって言われてる・・・。



あたしは、悠斗くんにあいさつしようか迷った。

迷った末にやめてしまった。


教室に入って小さくため息をつくと、ちょうどチャイムが鳴った。




「悠斗くん・・・。」

「何だよ、また悠斗くんかよ?」

「わわっ!?咲人!?」


休み時間、急に話しかけてきた咲人(さきと)。


咲人はあたしの幼馴染。

幼いころからずーっと一緒にいるから、もう男も女もないって感じ。



「今度は何に悩んでんの?」

「んー、実はさぁ・・・」


あたしは咲人に、土曜日の事と今日の朝の事を話した。