カランカラン




始めて彼と出会ったケーキ屋さんの前に来た。



勢いで、本当に勢いだけでここまで来たけど、
これからどうしよう。



お店に入ったって、彼は仕事中で話せる訳じゃない。



お店のまえをうろうろしていると、ここのお店の制服を着たおじさんが出て来た。

あ、確かあの人店長さんだ。



よく彼が、あのおじさんに美味しいですと話しかけていたおぼえがある。




「あれ?君は確か優介くんの・・・。
優介くん呼んでくるからちょっとそこで待っててね。」