「ホントに気づくの遅い。はなれるところだった。」 「まっててくれたんだ。」 刈谷はいいやつだ。 大人みたいだ。 頼りがいがある、というか頼れる。 もっと、早く気づきたかったなぁ。 こんな友達が横にいるってさ。 「刈谷、これは青春なんだろうか。」 「そうなんじゃない。」 めずらしく、笑ってこたえたから不気味だった。 これって...青春なんだ。