キィッ



図書館の扉を開く音がした。

はっとして顔を上げて目をやると、蓮田くんだった。


ぽかんとしていると、蓮田くんはほとんど誰も使用しない椅子に腰を下ろし、机に薄い冊子のようなものを広げた。



何してるんだろう…。

気になるけど急に、何してるの〜、なんて話しかけると不審者確定な気がする。

かといってすることも無いので側にあった本を読むことにした。