空いっぱいの星を君と





慣れない浴衣で足をもつれさせ転倒する。




「いったぁ…」



ゆっくり起き上がって膝を見るとピンク色の浴衣が赤色をにじませていた。




「…痛いよぉ…お母さん…」



涙がぽろぽろ零れる。
木を見上げるとまだ髪飾りは葉の上に座っていた。



落ちてくる気配もない。




わたしは途方に暮れ、新しい涙を滲ませた。