キーンコーンカーンコーン…




授業が終わってため息をつきながら生物室を出ようとするわたしに、千嘉が声をかけてきた。



「結衣、結衣。おはよう。」


「おはよー…」


「暗いね〜」

他人事みたいに千嘉は笑う。


「千嘉ぁ〜、放課後掃除とか…ほんとだるいよぉ…。」


ぶつくさ文句を言うわたしに千嘉は声をあげて笑った。



「結衣はちょっと遅刻癖を直さないとね。」



「むー…。」



千嘉はその見た目通り真面目で成績もいい。



羨ましいなぁー…