わたしたちが1限の生物についたのは始業から15分後だった。 階段を4階まで全力疾走してぜぇぜぇ息を吐く。 「も、もう年かも…」 陽菜乃が膝に手を当てて疲れきった声で言うが、わたしにはしゃべる元気もない。 少し4階の階段の踊り場で休んでタオルで汗を拭い、生物室に向かった。