空いっぱいの星を君と




降車駅までわたしはケータイ、陽菜乃はスマホをいじったり、互いに他愛もない話をしていた。



「スマホ、いいなぁー。」



わたしは未だに折り畳み式のものを使っていてスマホを使っている陽菜乃がなぜかかっこよく見える。




「結衣も買えばいいのに。どうせ暇なんでしょ?バイトくらいしたら?」



「暇じゃないよ。毎日毎日先生もわたしのこと暇だと思って図書委員の仕事任せてくるんだから!」




本気で不満だったが図書委員になったのは自分の判断なのであまり文句は言えない。



図書委員の仕事なんて図書館のカウンターくらいしかないだろう、と思っていたがわたしが甘かった。