プシューッ 電車の扉が開くと同時にわたしと同じ制服を着たボブカットの友人が飛び込んできた。 「おはようっ!」 「おはよ、陽菜乃。」 陽菜乃は重そうなスポーツバッグをかけなおし、わたしの隣の席に座った。 「どっこらしょっ」 何歳だよと内心突っ込みながらわたしは携帯を取り出した。 『新着メール1件』 朝から、誰だろ…?