電界妖怪 〜マカフシギ〜 ②

「じゃあ、デンタ、行こう!」
「うん!」
そう言って、私は自分の家を後にする。悟州都街には、電車が一番のだが、悟州都街には頻繁には通らない。
今では、夏と冬にしか開設しないみたいなのだ。だから、車を使って行くことにした。そう、夏休み入る前の休日のことだった。




――――市役所。
「え、私が名古屋にですか?」
私、咲恵子が言った。
「ああ、確か鬼町ってところに」
と、部長が言った。
「どうして私が名古屋に出張へ?」
「いろいろあるんだが、やはり、長年経験を積んだ人が行っても、経験を積まない人は可哀そうだから、順番に出張を体感してもらうという感じだ。気楽に行ってくればいい」
「気楽って…出張なのにですか?」
「まあ、あと2週間あるんだ。真剣に考えればいいよ」
と、部長は言うが、咲恵子さんはなにか重い顔だった。実は、私以外にも4人出張に出ていた。