電界妖怪 〜マカフシギ〜 ②

そう言って、忠君は電話を切る。
私は、忠君が言ってくれた注意の言葉が頭から離れなくなった。もし、私はデンタに何があった時、私は助ける事が出来るのかなって。
あの時、デンタが攫(さら)われてた時、私は何もしてあげられなかった。
だから、もし次、デンタに恐ろしい事が起きた時、私は何一つ出来ないかもしれない。ううん、絶対出来ない。
そう、私は確信した。忠君ってもしかして、双子の石像の夢を見ることも知っているのかな?
今日は、もう、遅い。明日、聞いてみよう。一応、夏休みが始まるまでまだ2日あるから。



「ねえ、咲恵子。原因が分かったって本当?」
と、静香が言った。
「ええ」
私は、笑顔で言った。ちょっとは見栄張っていたのかもしれない。
まあ、いわゆる活躍したかったってことかな?
「原因は簡単。まず、名古屋で広がった怪奇現象は、“モミヤミ”の仕業」