電界妖怪 〜マカフシギ〜 ②

私、美希は、家に帰っていて夕飯を食べ終わったばかりだった。図書館でコピーしてきた資料をもう一度見直していた。すると、私の部屋のドアから2回ノックが聞こえる。
「はい」
私は返事をすると、
「ちょっといいかな?」
お父さんの声だった。
私は見ていた資料を机の引き出しで上から3番目の中にしまい、
「いいよ」と言って、お父さんが部屋の中に入ってくる。
「あのさ、美希。お前、何かしたのか?」
と言う。
「え?別に私何にもしてないけど?」
「いや、事件とかそういう話じゃなくて、何か、そう……ウイルスとか悪請求とかに騙されなかったか?」
と、お父さんもふるえていた様子で、私にそう言った。「何言ってるの?私の所にはそんなメール来てないよ。第一来てたら真っ先にお父さんやお母さんに相談するけど?」
と私は言うが、お父さんの顔は何か不安な気持ちを抱え込んでいるかのように暗い表情だった。