電界妖怪 〜マカフシギ〜 ②

「ねえ、あれからバンパイルどうなった?」
と、勇気を出して私は言った。忠君には失礼だったかな?
「ああ、3日前に市役所から承諾書が下りて“消滅”っていう現象は抑えられたよ。まあ、そのあと家の修復に時間がかかるからさ」
と忠君は言った。何だろう?私は忠君の笑顔を見れたような気がした。まあ、気がしたから本当の笑顔じゃないと思うんだけど。
「じゃあ、消滅っていう現象が起きた後もその家を修理しないといけないんだ。結局、負担は大きくかかるんだね」
と、私は言った。前に忠君が言っていたんだけど、“消滅”っていう現象は、空気に危険物質が一緒になって人間が呼吸できなくなる可能性があるものなんだって。
汚れた環境が原因らしいみたいなんだ。

――忠君と教室みたいな個室の中。
「でもさ、親もホッとしているよ。承諾書が下りたからさ。今まで4000万円くらいの高すぎる金額だったからさ」