「ごめん、大丈夫…
ただの立ちくらみだから…」

「ほんとに大丈夫か?」

「うん、大丈夫大丈夫」



心配かけないため、できるだけ笑顔で応えた



「それじゃ、私帰らないと…」

「ちょっと待ってて」



駿くんはそう言うと、私を1回座らしてから、自転車を持ってきた



「家まで送るから、後ろ乗って」

「え、いいよ、1人で帰れるから」

「いいから乗って」



何回か乗る乗らないで言い合いして、最終的に私がおりた



「お、お願いします…」

「よし、乗ったか?」

「うん」

「じゃ、行くぞ
しっかり掴まって」



駿くんは、私がちゃんと掴まったことを確認してから発車した