「やっぱ翼お前もこっちかっ!」
「……おー、まぁな」
「まぁお前、俺にビビって城智来なかったんだもんなぁ。城智以外でバスケ強いとこっていったら、ここら辺じゃ東丘しかねーもんなーっ!」
男の子がそう言った瞬間、三人の表情は一気に厳しくなった。
「まぁ、今日は喧嘩売りにきたわけじゃねーし。挨拶だよ、挨拶」
「……予選の?」
若葉ちゃんが低い声で聞くと、男の子はニッと笑って「そ」と返事をした。
「……ん? この子誰」
「えっ?!」
あ、あたしっ?!
「黒髪に2つ結びってっ。しかも眼鏡っ! なになに、委員長さんかなにかー?」
「ぁ、は、はい……」
「え、まじっ? うわぁ、うけるっ! なぁ、眼鏡かーしてー」
「ちょっ」
眼鏡を無理矢理取られ、視界は歪む。
取り返そうとしても、視界が歪んでいてできない。
ど、どうしよう……っ。

