【完】大好きでした。





午後の7時間目は、LHR。

体育祭の種目決め。

学級委員長のあたしは、まず、体育祭実行委員決めることに。

っと言っても、実行委員なんてほとんど雑用係みたいなものだから、誰もやりたがらない。


んーどうしよう……さっきから全然進まない。

多数決、なんて反感を呼ぶだけだ。


下を向いていると、後ろから声が響いた。


「部活入ってない奴にしよーぜ」

翼くん……?

「いや、日向……そりゃ、不公平だろ」

「だってさ、今ちょうど大会とかの時期だろ。バスケ部もそーだし。陸部だってそーだろ?」

「ん、まぁ……」

陸上部の男の子が、小さな声で答えた。

「運動部は放課後忙しーしさ」

「そーだなー。んじゃ、俺できるかも」

え……。

「あたしもできるよ〜。暇だしねっ」

ポカーンとしていると、翼くんがニッと笑って言った。

「ほら、委員長。まとめてくださいっ!」

「……じゃ、じゃあ、お願い、します……」

そう言うと、立候補してくれた雨宮さんと小池くんは前にでて、進行してくれた。