大好きでした。 バスケする姿、優しくて温かい手。 ……そして、満面の笑顔。 「舞」 この、低くて優しい声も。 大好きだった。 でも、今は、大好きなんかよりも、 愛しくてたまらない。 「俺の隣にずっといてください」 照れくさそうに笑って言う彼が、なによりも愛しい。 「はいっ……!」 そして、彼は、あたしの薬指にシルバーリングを通した。 そのシルバーリングには、文字が綴られていて。 あたしは、自然と笑顔になる。 “I love your smile” 〜 F I N 〜