【完】大好きでした。






「んじゃ二次会行くぞーっ!!」

「おーっ!」


カラオケボックスを出て、クラスのみんなで動き出す。


「飲むぞ飲むぞー♪」

若葉ちゃん……明らか、テンションおかしいよ。


「ぷっ、若葉のやつ、酔ってやんのっ」

「ねっ。……って、え?」

「ん?」

「今、わかばって……」


悟史くんが……。

あたしが目をまん丸にしてると、悟史くんは照れくさそうに笑って言った。


「俺と若葉、籍入れてんだっ。内緒な」



「……ぇえっ?!」

せ、籍……って、ことは、結婚、してるの……?

「じゃ、じゃあ、若葉ちゃんの名字って……」

「そっ。春部若葉。結構合ってね?」

「……ぷっ。うん、すっごい合ってる!」

「だろっ?」


そう得意げに笑う悟史くんは、すごい、嬉しそうだった。