【完】大好きでした。






「支えんのは、俺だけでいい。

舞が頑張んなくていいから」

「だって、だって……っ」

「力になんなくていい。俺は、舞にそんなこと望んでないんだ。


ただ、





俺の隣にいてくれればいいから」






え……?

翼くんは、優しい笑顔で言う。


「隣で笑ってて。俺はいくらでも舞の力になる分、舞は俺の隣にいてくんねっ?


それだけで、俺は充分幸せだからさっ」


翼くんの言葉に、あたしの瞳から涙が溢れ出す。