あれから、あたしは翼くんのところに行っても、最低限のことしか話さなかった。
翼くんの目は、暗いまま。
光が、入っていない。
……どうやったら、前みたいに、翼くんは笑顔を見せてくれるんだろう。
あたしは、気分が晴れないまま学校へと向かう。
授業に集中できない。
絵もあれ以来書いていない。
……あたしだけが、夢になんて向かっていけないよ。
「舞っ、今日も翼のところ行くっ?」
「うん……」
若葉ちゃんはニコッと笑って「一緒に行こっ!」と言った。
……若葉ちゃん、若葉ちゃんまでそんな風に作り笑いしないでよ。
「……うんっ!」
でも、
一番作り笑いをしてるのは、あたしだ。