翌日、あたしは放課後文化祭準備を抜けて、病院へと向かった。
翼くんの病室のドアをゆっくりと開ける。
「おっす、舞。ってか、ノックぐらいしろっ」
「つ、ばさ、くん……っ?」
「舞」
あたしは、買ってあった花束と自分の鞄を投げて、翼くんの元へと飛び込んだ。
「翼くん、翼くん……っ」
「わりっ、心配かけたよな」
「怪我は? 大丈夫?」
「まぁ、二週間は絶対安静。上はかすり傷程度だし。すぐ退院できるって」
「……よかったぁ」
……上、は??
「舞は? 怪我ない?」
「う、うん、大丈夫だよ」
……翼くん、足のこと、
知ってるの??