手術中のランプが消え、ドアが開く。

「翼くんっ!!」

「手術は成功しました。……親御さんの方は、いますか」

「はい……」

「少し、話をいいですか」

翼くんは病室へと、翼くんのお母さんと先生はどこか違う部屋へと行ってしまった。

あたしは、翼くんの病室へと入り、ベッドの近くに座る。


「……つばさくんっ」


目を閉じたまま、ベッドに横たわっている翼くん。

あたしは、ベッドに顔を伏せ、静かに涙を流した。