「うっし!! んじゃ、閉会式終わったら帰んぞ!」

『おぅっ!!』


悟史くんを先頭に、みんなが会場へと戻る。

「舞、行ってくんな」

「うんっ」

「……帰り、送るから待ってて」


そう耳元で優しく囁かれ、カァァッと顔が熱くなる。

翼くんは、みんなのところへと、走って行った。



……その背中に、ドキドキする。