理解したとき、カァァァァッと顔が熱くなるのがわかる。


「……つ、ばさくん……っ?」

「舞……俺、ずっと後悔してた」

「……え?」

なに、に??

どうして??

後悔……??


翼くんが何か言おうとした時、下から若葉ちゃんが「翼ぁーあと5分!!」と叫ぶ声が聞こえた。


「……わり、行かねーと」

「う、うん……」

翼くんは一段飛ばしで階段を降りていく。

あたしは、ふらふらしながら、近くのベンチに座る。



抱きしめられた時の体温が、まだ体に残ってる。