翼くんが強くドリブルをつく。

そして、相手の股の下を通して、マークを抜いた。

そのプレーに、歓声が沸く。


「おぉっ!! 七番、関東予選より良い動きしてんじゃんっ!!」

「簡単に抜いちまったぞ……」



抜けば、前にはセンターの185cm越えの人が立っている。

翼くんは1つ、2つと自分の股の下でドリブルをして、前へと進み、横にボールを向ける。

だけど、その前には、もう1人のセンターが立つ。


……でも、それはパスフェイク。

レイアップをしようと飛べば、2人のセンターがブロックするために高く飛ぶ。

けどそのディフェンスですら、ダブルクラッチでボールを打つ。






そのボールは、ゴールへと吸い込まれた。