「低い選手がドリブルマンなのは、よくあるの。でも、どうしてもミスマッチが生まれてしまう。だから、ドリブルがいくら上手くても、だめなの。 ドリブルが上手な人なんて、このバスケ世界には何万といる。その中で選ばれるのは、決して低い選手じゃないから」 あたしは、もう一度日向くんの方へと目を向けた。 汗だくになって、声を出しながらドリブルしていて、 そして、一番速くゴールへとボールを吸い込ませる。 こんなにすごいのに…… “才能”が足りないの??