「翼くん……っ」

翼くんの名前を呼ぶと、翼くんは目を丸くして、


優しく笑ってみせた。



そして、あたしの頭を優しく撫でる。



「舞、伝えたいことが、あんだ」

「……うん」

「インターハイ予選で勝ち抜いたら、言わせてくんね?」


少し不安げに言う翼くん。

そんな翼くんに、優しく笑って言った。



「うんっ! あたしも、伝えたいことあるからっ!」



伝えたい、この想い。

どしようもないくらい、


あなたが好きという……この想いを。