屋上に行けば、いつものメンバーが揃っている。
「あーなんで俺一人なんだよぉー……」
悟史くんが口を尖らせながら呟く。
「他に、いないの?」
「いねーよっ。みーんな、違うクラスだし。俺だけぼっちとか……ぜってーイジメだ」
「あんた大学なんて提出したの?」
「……東大」
「バカでしょ……」
「でも、いーんちょーは、国公立じゃないんだろ?」
「う、うん。でも、まだわかんないから一応……」
「……あー俺も天才に生まれたかったー」
悟史くんの言葉に、みんなが笑い出す。
あたしはチラッと翼くんの方を見た。
いつも通り、笑ってる……。
あたし、嫌われちゃったのかな……。