『あのねー、あたしね、絵描くの好き!』 『おーそうか。じゃあ、舞は大人になっても描くか?』 『うんっ! あたし、ずっと絵を描いてたいっ!』 小さい時の、小さな、小さな夢。 “ずっと絵を描き続けること” 描いてるだけでよかった。 描くことが、大好きだった。 翼くん…… 翼くんは、まるで、魔法使いだね。 こんなにも、あたしに涙を流させるのに、 こんなにも、あたしを幸せにするんだから。