1月に入って、バスケ部では、すぐに新人戦予選のための練習が始まった。

あたしも、コンクールに出す作品の仕上げをする。



……よし、あとは背景の色を調整すればいっか。

みんなは、練習中、かな……。

ちょっとぐらい見るなら……いい、よね。



そう思い、あたしは美術室を出て体育館へと走る。

そしてゆっくりと体育館を開くと、中から大きな声が聞こえた。



「翼っ?!?!」



え……翼、くん??

あたしは、体育館の中に入る。

すると、そこには、ゴールの下で足首を抑えている。

あたしは思わずゴール下へと駆け寄る。