「あははっ、舞ってば純情〜っ」

「いやぁ、翼くん、ドンマイ♪」

「悟史、お前マジ黙れ」

4人で笑い合っていると、鐘の音が耳に響いた。


──ゴーン ゴーン


顔を見合わせ、4人の声が合わさる。



『あけましておめでとうっ!!』



「今年もよろしく〜っ!」

「目指せインターハイっ!!」

「悟史は赤点回避だろっ」

2人の会話に、あたしは笑う。

今、この瞬間が、すごく幸せだ。


神様、願わくば、



この笑顔を1つも欠けさせないでください。


この幸せが、いつまででも……。