「翼はー? って、凶かよっ」

「うっせーよっ!」

「なになにー? 恋愛のとこは」

「そこ読むなアホ」

「えーっと……これって、ぶっ」

「笑うなっつーのっ!」

「えー見せてー」

若葉ちゃんが無理矢理翼くんから、奪うと「おいっ」と翼くんは顔をほんの少し赤くした。

そして、紙を見た若葉ちゃんは悟史くんと同じように「ぶっ」と吹き出した。

「だから見んなっつの……」

「いやぁ〜、まさかこんなのがあるなんてね〜。まーい、見てみ〜」

「ちょっ、おまっ」

無理矢理若葉ちゃんに見せられ、あたしは思わず声に出して読んでしまった。


「一線を、超えるな……?」


って……そういう、意味??

カァァァァッと自分の顔が熱くなるのがわかる。