振り返れば、茶色の髪をポニーテールでまとめていて、すごい大きな瞳の女の子が立っていた。

め、めちゃくちゃ可愛い……。


「? そのタオル……翼のだよね?」

「ぁ、は、はい。その、届けにきて……」


“つばさ”

呼び捨て……彼女、なのかな。


「ぁ、今ちょうど休憩に入ったみたい」

女の子がそう言うと同時に、ドアが勢いよく開いた。

ドアを開けたのは、日向くん。

「っと、ぁ、委員長、サンキューっ!」

「ぁ、ううん……」

「翼〜、最近休憩になるとすごい急いでどっか行ってたけど、なるほどね〜。この子のとこに行ってたんだ」

「まぁな♪ 俺の秘密の場所」

「ふぅん」


女の子は、あたしをジロジロと睨んでくる。

……な、なんだろ。

なんかついてる??